Idioteque



無垢で純真だった純白の姫は今、
醜悪な化け物との交配を強要させられ、
ドロドロに汚れてしまった。

何も知らない子宮の中へは
子を授かるに最も適した日でありながら、
容赦なく下等で劣悪な遺伝子を吐き出され、
わなないている。

鬼と化したカリエランテの復讐と憎愛は
辛辣を極め、イステハイネを
畜生以下の扱いで陵辱の限りを尽くし…そして

ドゥルンツァと契りを結んで三日。
特に後の二日は死ぬほどの責め苦を味わった。

最初の一日は混乱し、わけもわからず
気を失ってしまっていて、それは
ある意味幸せな時間でもあった。
ところが
時か経つにつれて冷静さを取り戻してくると、
自分の置かれている状況を理解しはじめる。

精液の出されすぎで膨らんだ下腹部の奥では
身を捻るたびにぬるぬると汚濁を実感。
暗闇に埋没した熱帯の中で、
奇妙な生き物たちの鳴き声がそこかしこから
涌いている。細長いナメクジのような
ものが胸や背中を這っているようだが
手足を縛られていて剥がすことができない。
フィアンセと結ばれっぱなしの
性器の結合部がジンジンと熱く痛む。

イステハイネは突然発狂したように悲鳴を上げ、
悪夢が覚めることを懇願した。

最低最悪の絶望と嫌悪の檻の中、
何度も何度も現実を考えまいとしたが
叶えられることはなかった。

せめて気が振れてしまえば楽なのに、
それすら許されない。

肉体の芯が火照ってたまらない。
満腹の子宮が再び衝撃を求めてる。
私が私じゃなくなってしまう。

誰か…助けて…。

 

第四話 陵辱










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