「ハァ、ハァ、ハァ、」
また走ってる。無駄なのに、いくら逃げてもこの島からは出られないのに・・・
薄暗い森の中は蒸し暑く、空気の濃度が深い。後ろから迫る獣の足音。
処女喪失からまだ半日も経っていない。
さっきまでまだあそこに何か入っているような不快感を受けていたのだ。
ヒョコヒョコと不格好に走ることしかできない今の私などすぐに追い付かれてしまった。
相手は3匹。その姿は肉塊、心臓に手足が付いたようなフォルムで、
全身に太さの違う血管が躍動しながら根を張り巡らせている。
シルエットは虫の蚤に似ている気がした。
フーッフーッと上のほうにある呼吸器官を伸縮させながら今にも飛び掛かって来そうだ。
両脇に飛び出した異様に大きな目玉は魚のようで、
本当にこっちが見えているのか、おかしな方向を向いていた。
彼等特有のグロテスクなペニスは、久しぶりの雌を目のあたりにして膨張し、
ぶくぶくと太った睾丸が震えている。
「い、、、いや、、、許して、これ以上は、、、もう、、」
3匹は寄ってたかって少女の肉体に群がった。
乳房をばくりと丸のみしてしゃぶりながら目を血走らせる、その彼の肉柱は
奥の部屋まで届き、私の身体はそのショックに反応し、彼を熱く濡れるヒダで締め上げている。
やがてピュピューッと温水が中に迸るのを感じた次の瞬間。
"どびゅるるぅぅっ!"
膣を貫き子宮の壁にまで押し付けられた彼の肉のホースが力一杯跳ね上がった。
"びゅるっ!びゅっ!びゅくんっ!"
激しく流れ込むマグマのような内射精に私の肢体はビクンッビクンッと痙攣しながら、
全身の力が抜け、指一本動かせない。涙と涎を垂れ流し定まらない視線が宙を泳いだ。
身体が砕け散ってしまいそうな激しい交尾にどろどろと意識は消えていく・・・
私の名前は鳴沢 ほのか。今年高校2年生になったどこにでもいる
ごく普通の17才の女の子・・・のはずである。と言うのも、友達によく、
「ナルちゃんは変わってる」と言われるからだ。どこがだろう?
子供のころから散歩するのが好きだった。音楽は流行りの邦楽を少し聴く程度。
たらこスパゲッティーが得意技。テレビはバラエティーが中心かな。
携帯の着メロは頻繁に変えてる。パパとママと私の3人家族。
パパは生物の進化とか研究してる人で、ママは家庭科の先生をしている。
この前のクリスマスには可愛いスニーカーを買ってもらってしまった。
私からは自慢のお料理をプレゼント♪ 誕生日は腕時計だった。
友達と毎年海水浴に行っている。今年は曇り空だったけどやっぱり楽しい。
初恋は小学5年生の時、相手はレストランを経営してる家の子だった。
13才までフェレットを飼っていて名前はチンプイだった。
チンプイがカラスに襲われて死んでしまった次の日、私は学校を休んだ。
通学路に香りの強い花が咲いている。オレンジ色の小さな花がたくさん・・・
あれ?・・・なんて名前の花だったかな・・・思い出せない・・・
気が付くと、もうあの怪物たちはいなかった。
犯された。あのケダモノたちに、代わる代わる輪姦された。
私の身体はあまりのショックにまだピクッピクッと反応している。
ゆっくりと震える右手をお腹の上に当ててみる。下腹がぷっくりと膨らんでいた。
溜まりに溜まった濃いい精液を、3匹分全部中に出されたのだから・・・
再び涙が頬を伝った。半身を起こすと腹がよじれて、おなかの奥がヌルリと滑る。
下になった内股の上へ濁汁がどろどろと流れ出していた。
「もういやだ・・・もう・・・夢なら覚めて・・・お願い・・・」
犯されている最中も彼等に知性や感情を感じられなかった。野生の本能しか持たない下等生物。
終始恐怖と絶望、堪え難い嫌悪感に苛まれ、何度も胃の中のものを吐き出しそうになる。
・・・私に、自殺する勇気はあるだろうか・・・
ふらふらと立ち上がり、当て所も無く歩き始める。
ジメジメとした蒸し暑く淀んだ空間。
どす黒くおぞましい肉欲が蠢いている・・・
「パパ・・・ママぁ・・・」
もちろん返事は無かった。