4.ナマコムカデ
この地獄のような弧島アブソロムから、
いったいどうやって脱出すればいいのだろう・・・
両親を助けるため、どんな苦痛にも耐えるつもりだったが、
結局その幼く脆い心では、強気も長続きしない。
森はいっそう深く濁っていった。 暗く、黒く、蒸し暑い。
震えはいっこうに止まらない。また何時犯されるか分らない。
今日からは特に犯されるわけにはいかないのだ。
本当にダメな日、赤ちゃんの出来ちゃう一番危険な日。
なのに発情しきった雄の淫獣しかいないこの異世界にひとりぼっち
私は一糸纏えず全裸のまま、こうして蹲っていることしかできないなんて・・・
辺りの木々にはベットリと乾いたヘドロのような物がぶら下がり、
それが蜘蛛の巣に似て森中蔓延っていた。
さっきのような澄んだ水はなく、何処もかしこも黒い色をしているために、
私の白い肢体がいっそう際立って見えている。
この状況で彼等に見つからないわけがなかった。
「ひっ!」
沼から這いずり出してきたそれは、土色の皮膚をしたナマコ。
よく見ると下の面の両脇からびっしりと並んだ手をムカデのように動かして進んでいる。
手は全て人間のように指が付いていて、それがザワザワと波打つ気持ち悪さに
私は思わず吐きそうになって口を手でおさえた。
・・・やだ・・・こんなのとSEXなんかしたくないっ!
しかし足を捕まえられ逃げられず私は羽交い締めにされてしまう、
もともと非力な上疲労や空腹で力など入らない、もう脱出は無理だった。
「お、、、お願い、、、助けて、、、き、今日だけは、、、許してっ!」
何も聞こえないふうに彼は威きり勃つ生殖器を私の秘部へと捩じ込んでくる。
「だめぇ、、今日は、、赤ちゃん、赤ちゃん出来ちゃう、、から、、」
何度も入ってくる、少し出ては奥まで入り、少し出てはまた奥まで入る。
けっして速いスピードでのピストン運動ではないにしろ、しっくりと繋がりながら
女の子の一番大切で恥ずかしい場所をしっかりと味わい脈を打っている。
「許してぇ、、許して下さい、、、危険日だから、、、ダメだからぁぁ、、、」
急にスピードの上がる腰の動きと同時に膣内でペニスが緊張しながらギンギンに膨張していく。
「あ、、だめっ!ふ、ふかいぃっ!スゴ、、い、奥まで、、届いてるぅぅっ!!」
妖獣の目も鼻もないイソギンチャクのような口だけの顔が快感に歪んでいく。
「子宮、、いっ、、て、、あっ!あっ!だめっ!卵巣にっ!ひぁっ!」
ピュピューッと出る温水、これはギョロ目の蚤の時にも感じた・・・イく直前のカウパー液。
「出来ちゃうっ!赤ちゃん出来ちゃうっ!中に出しちゃだめぇぇぇっ!」
これ以上ないほど深く根元まで私の中に肉のホースを埋めた彼は容赦なく発射した。
「あっ!、、、、、!、、、、!、!、、、、、」
"びゅるんっ!びゅるるんっ!!"
私はこの桃色に染まった身体を仰け反らせて、その灼熱の噴出を受け入れた。
「ハァ、、ハァ、、らめ、、らめって、、、いったの、、、に、、、」
隙間なく密着した私達はひとつに繋がったままびくんびくんと感じ続ける。
赤ちゃん・・・孕んでく・・・ナマコの精虫が・・・私の卵子に・・・混ざるぅ・・・
「もう、、、どうでもいいや、、、」
私は放心しながら諦めの笑みを浮かべて呟いた。
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