むしむしと暑いこの森にある泥地帯。
ここは数えきれないほどのオバケミミズが湧き出す湿地エリアである。
あの寄生された怪物と別れて1日。私はここで新しい恋人に出会っていた。
そして今まさに愛し合っている最中だ。
「もっと・・・もっと教えて・・・私が私を分らなくなるくらい・・・いっぱい・ね?」
その恋人は体長3メートルはあるヒルのような姿をしていて、目や鼻、手足は無い。
血管や臓器、筋肉らしきものなどを浮き立たせた太く長い胴を有し、
その口から腹にかけた底面は、小さな短い触手がびっしりと生えて蠢き、体液を分泌。
「ん、、、はぁ、、、すごぉ、、い、、、」
彼は波打つように身をくねらせながら私の身体にベったりと貼り付き、
若く淡いその割れ目へ、そそり勃つ受精管を奥まで侵入させる。
上では長い舌が私の口の中に滑り込み、少女の小さな舌とからみ合う。
受精管は、まるで意思を持っているかのように、本来入ってはダメな奥の奥まで
上がり込むとさらに四方へ根を伸ばし始めた。その感覚にビクビクと感じる私の肢体。
「だ、、、だめ、、、それ以上は、、、入れないとこだから、、、ひゃぁぁっ!」
それが危険な行為であればあるほど胸はキュンキュン締め付けられ、期待してしまう。
ねっとりとじっくりと犯されながら、この肉欲に目覚めた娘は、
絶頂を迎えると共に、受精管から種汁がブチまかれた。その間ずっと快楽の痙攣。
「あ゛は、、、おなかん中、、泳いでるよ、、、いっ、ぱいぃ、、、」
種汁に含まれる何億匹の精虫の中には数千匹ばかり大型のものも混じっている。
2mmくらいで肉眼でも見えるほどのサイズだ。それが子宮はもちろん、卵巣、卵管、
ひだ一枚一枚の間に入り込んでもがきまわるのだ。卵子に受精するために・・・
少し離れて見てもわかるほど、ぶくんと膨らんだ腹は中も外もスペルマでドロついている。
それもあたりまえだ。なにしろ今の射精で5回めなのだから。
彼は私の中で何度も何度も勃起して、何度も何度も爆ぜた。
「、、おなか、、、たぷたぷ、、、妊娠する虫が、、、元気に暴れてるぅ、、、」
いったい今までにどれだけ出されたのだろう・・・
そのたび下腹の奥を焼かれるような衝撃を味わい、
今ではその感覚に酔っぱらい、おねだりさえしている。
子宮いっぱいに象牙色のホットゼリーを叩き込まれる瞬間は全てを忘れて
ただそれだけを感じる肉の塊になれる。
「、えへへ、、、踊ってる、、、この子たち、、踊ってるよ、、、」
秘唇から栓が抜かれると、一斉に子供たちが流れ出した。
新しい恋人がネバついた口でぐりぐりこの華奢な肢体を嘗めずる。
私の顔や胸同様に膨らんだ腹にも押し付け、そのたび溢れる子供たちは
おしりをつたって地面をぬっとりと暖めていった。
もう自分で下腹部をおして精液を出すのはやめてしまった。同じことだ。
痩せ細った白い肢体に膨らんだ腹・・・この不格好なままでいい。
"ザシャッ!"
一瞬の出来事。
何が起きたのかすぐには理解できなかった。
ただ私の上半身に恋人の暖かいドロドロとした体液と贓物が流れ出し、
頭はどこかへ飛んで行ってしまっていたということだけ・・・
彼は胴体を引きちぎられながらも、まだ絶命しておらず、
繋がり合っている部分は、少女の中でビクビクと震えている。
放心する私の眼中に捕らえる数匹の影。
人間・・・違う。二足歩行型の怪物。凶悪な視線とシェイプされた肉体。
深い茶緑色の肌とくすんだイエローの顎下、咽、胸や腹。
背には毒々しい斑模様があり、前屈みで背虫がかっている。
長い尻尾と平べったい頭。凶暴で好戦的な印象。トカゲかイグアナのようだ。
その内の一匹は・・・武器? この恋人を殺した何かを手にしている。
原始的ではあるが文明を持っているのだろうか?
彼等種族との出会いがさらなる悲劇に繋がることを、この時の私はまだ知らない。