11.イグアナ人間(その3)

フラフラするし、なんだか熱っぽい。
その意味を理解したのは、何気なく寝返りをうったときだ。
"ピクッ"
動いた。何かが。・・・私の中で!
精液で膨らんでいる。そう思っていた下腹部の膨らみを指で押してみる。
"ピクピクッ"
頭から血の気が引いた。
孕んだ。
孕まされた。
怪物の赤ん坊を・・・
「あ、、あは、、、あはははは、、」
泣きながら無気力に意味不明な渇いた笑いが口から漏れる。
なんとなく、なんとなく、根拠もなしに、妊娠はしないと思っていた。
彼等と私では種族が違うんだから、きっと妊娠しないと思っていた。
・・・考えてもみれば孕んであたりまえだ。私たちは交尾をしてきた。
彼等はただヤりたいだけだとしても、女は大切な子孫の苗床。
これだけ何度も何度も子宮を精子でいっぱいにされて、妊娠しないわけがない。
"ピクッ"
「ひっ!、、やだ、、やだよぅ、、、ママぁ、、、
まだ子供なのに、、、私もママになっちゃった、、、助けて、、、」
おなかを押さえて蹲る。忘れていた不安や恐怖が一気に込み上がる。
望まない子供を身籠り、父親が誰かも分らない。
・・・わかったところで同じことだった。
"グルル、、、"
御主人様が一匹現れた。
ヒョロっとして背は4匹の中で一番低く腹の出た不格好な御主人様だ。
彼はグリッと私の頬を掴み、口移しで食べ物を流し込んできた。
彼はいつも私に餌を食べさせてくれる。まず一度彼が食べ物を自分の
口に入れ、だ液と混ぜながらよく噛み砕いて吐き出し、それを私が食べる。
イモムシやカエルも、これならと食べることを強要された。
時には精液を引っ掛けられた物も食べさせられたが、すでに私の味覚は
壊れてしまっていたため、それもたいして不快ではなかった。
くちゃくちゃと口移しの餌を食べながら、意きり立つ剛直に目を向ける。
「あの・・・今日はお口で・・・良いですか?
赤ちゃんが出来たんです! 喜んで下さい、御主人様の欲しがっていた
子孫が生まれるんです・・・だから、乱暴にされると・・・」
私は下腹部を摩りながらお願いするが通じない。
「(なぜ口でなんて言うの? まるでこの子を産みたいみたいに・・・)」
私は、もうどこかでこの子のことを、受け入れているのだろうか?
結局、口でもしたがSEXもやらされてしまった。

生まれて来るのは人間?・・・私が母親になる・・・
私はママが大好きだ。もし私に子供が出来たら、思いっきり可愛がって
育てようと思っていた・・・ママが私にしてくれたように・・・
でも、これは違う。保健体育で習ったのと明らかに違う妊娠状態。
つわりの回数は増えるばかり、ちょっぴり膨らんだお腹の中で
胎児がうねり、じっと自分の腹部を見ると、おへその下
が盛り上がったりブルン!ブルン!と震えたりしているのだ。
まだ一週間も経ってないと思う。間違いなく、生まれてくるのは彼らだ。
たった半月程度で妊娠3ヶ月ほどのお腹の大きさになり、
私の小さな胸の膨らみが張り始めた。日に日に私の栄養をすすって
元気になるこの子は、信じられないことにお腹の中にいるにもかかわらず
くぐもった草笛のような泣き声が聞こえた。口からだらだら涎が流れ、
すぐにオシッコを漏らすようになり。栄養が足りないのか、私の肌はより白く、
肉は薄く、いつも瞳は潤んでいた。そして時折激しく動く胎児。
「あっ、うぅっ!、、良い子だから、暴れないで、、ママをいじめないで!」
げーげー吐きながらお腹を撫で、震える声で子守唄を歌う。
これが何であれ私の子だ。この子には何の罪もない。この世に命を受けて
・・・そう、どうしていなくなればいいかんて私に言えるのか。
始めての赤ちゃん。私の卵子に彼等の精子が混ざり合って生まれた、
正真正銘私の子なのだ。
育てる。
どんな姿だろうと愛して育てる。ママ・・・勇気をちょうだい・・・
祈る私の前に片目の御主人様が仁王立ちする。4匹中最も凶暴で
好戦的な彼は、いつも石を薄く削ったサーベルを持ち、私のことを
すぐ殴ったり蹴り飛ばしたりする。つい先日も、この膨らんだお腹に
がぶりと噛み付かれて死ぬような思いをした。きっとまた犯される。
我武者らに性器を突かれたら、赤ちゃんに悪影響が出てしまうかも。
「あ、あの、、御主人様、どうか今日はこちらで・・・」
私は後ろ向きになると、四つん這いに屈み、おしりの穴を手で広げた。
みぢっ!
「ひっ!痛っう、、、くぁあ!」
ヌルヌルの彼の体液がローションの役目を果たし、始めて後ろの穴で
受け入れた母体は、彼の削岩機のような攻めをダイレクトに腰で食う。
「ひぎっ!、、、さ、裂け、、ぎゃん!」
そこは虐められれば虐められるほど、キュウっとマズルを締め付けて
離さない。重力で下にぶら下がる腹はぶるんぶるんと揺れて胎児が鳴く。
びちゃびちゃと嘔吐する私の顔面に王様が剛直を近付けて来る。
「お、、サマ、、、おくっ、お口で、、お口で!」
アナルを犯されながらも必死で王様の肉棒にむしゃぶりつく。
とにかく前へ入れられるより先に出させるため、舌と内頬で激しくシゴいた。
「うむ、、うむむ、うぶぅぅっ!」
王様が私の左おっぱいを握りしめ、ちょっぴりミルクが飛ぶ。
そして片目は私のおなかを鷲掴みすると、その手に力を込めた。
痛みと苦しみの反動で王様の腰にしがみつく私。咽の奥にまで突っ込まれて
吐きそうになりながら力を入れる。膣からびゅっと汁が出る。
破水!? 足は片目をカニ挟みし、私は宙に浮いた。そして・・・
ずびゅっ!!、、、ずびゅるるぅぅっっ!!
フェラとアナルの同時内射で少女の肉体は子種を飲み下す。
三匹は連結したまましゃがみ、地面で潰れた腹の肉は脇へと寄り、
その腹は、母親が身を任せるエクスタシーの痙攣とは明らかに
意志の違う動きを見せていた。つわりとスペルマと汗と涙と血と羊水が
どろどろと獣たちを濡らしていった。

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